革靴は日ごろのケアが大切。定期的にケアすれば、何年あるいは何十年も履くことができます。革靴(革製品)の手入れ方法を学ぶと、バッグや財布など他の革製品もケアできるようになりますよ。どんなふうにケアすればいいか分からないという初心者さんでも簡単にできる、靴(革製品)の手入れ方法があります。これさえ知っておけば大丈夫!

革靴を購入したら、すぐに履かずに、4つのステップでお手入れしましょう。事前にケアしておくだけで、驚くほど長持ちしますよ。


ステップ1.
『デリケートクリームをつける』。デリケートクリームは、革に油分と水分をプラスするクリームです。靴は輸送し、ショップに陳列している間にも油分がどんどん抜けていきます。デリケートクリームを塗って、抜けてしまった油分と水分を補充します。ただし、成分表に「エマルジョン」や「溶剤」と記載されているデリケートクリームは、靴の染料を溶かしてしまうので要注意。成分表を確認して購入しましょう。

ステップ2.
『防水スプレーを吹きつける』。革は雨に弱いので、履く前に必ず防水スプレーを吹きつけて、突然の雨に備えましょう。防水スプレーは水分だけでなく、汚れも防いでくれますよ。ただし、革によっては防水スプレーがシミになることもあるので、かかとの部分など目立たない部分で使って確認してくださいね。

ステップ3.
『木製のシューキーパーを入れて保管する』。シューキーパーを入れると、アッパー(足を包み込む部分)がしっかり伸びます。シワが入らないように、シューキーパーを入れてしっかり伸ばすことで、革靴をベストな状態に保つことができます。また、木製のシューキーパーなら、湿気や靴のニオイを取ってくれますよ。さらに、木製のシューキーパーは高級感があるので、革靴に入れて収納するだけで高揚感が湧いてくるのを感じるはず。より愛着が湧きますよ。

ステップ4.
『靴磨きの道具を準備しておく』。普段のケアには道具が大切です。どんなに良い靴を持っていても、お手入れしていなければ、すぐにダメになってしまいますよ。

靴(革製品)の手入れはこれで終わりではありません。履く前のケアを行って実際に履き始めたら、日常のケアを行います。そのために最低限必要な道具をそろえます。シューケアグッズはいろいろあるので、全部を揃えるとかなりコストがかかります。それで、まずは次の9つの道具を揃えましょう。

前述したように『シューキーパー』を揃えましょう。シューキーパーを揃えるまでは、革靴を購入してはいけません。それくらい、靴にとっては大切なものだと覚えておいてください。シューキーパーは靴本来の形を保ちます。さらに、シワやひび割れを予防してくれますよ。おすすめしたいのは、ブランド「Sleipnir(スレイプニル)」のシューキーパー。細めのタイプ(ヨーロピアン)と丸みをおびたタイプ(トラディショナル)の2種類あり汎用性が高いのでおすすめですよ。『馬毛ブラシ』と『豚毛ブラシ』の2種類は最低限必要です。馬毛ブラシはホコリ取りに、豚毛ブラシは靴クリームを塗った後に使います。ブラシによって用途が違い、他にもヤギ毛ブラシなどがありますが、初心者の方は、この2種類を揃えておくといいですよ。『デリケートクリーム』は、前述したように購入してすぐに塗るだけでなく、艶だしクリームと一緒に日常的なケアに使えます。また、革を柔らかくする効果があるので、足にあたって痛い部分に塗って靴擦れを防ぐことができます。表だけでなく、内側にも使えますよ。『シューズクリーナー』には、汚れや古いクリームを落とすのに使います。『シューズクリーム(革靴用クリーム)』は必須です。クリームには、革に栄養を補給し、ツヤを出す作用があります。『綿のクロス』は、クリーナーをつけて汚れを落としたり、クリームを塗ってブラシがけした後に乾拭きするなど、さまざまな使い方ができます。多めに用意しておくといいですね。着古したTシャツや綿の下着などを使いやすい大きさに切ってストックしておくといいですよ。『グローブクロス』は磨き仕上げに使用します。『防水スプレー』は、汚れ防止のために定期的に使うので必須です。

日常的なケア方法について説明したいと思います。革靴、革製品初心者の方でもできる、簡単でシンプルなケア方法です。

革靴は毎回履いた後に、馬毛ブラシでホコリや汚れを落としてから、シューキーパーを入れて保管します。ほんの数十秒でできる簡単なケアですが、ブラシをかけるだけでも持ちが全然変わります。ホコリがついていると、革の持つ油分がホコリに移ってしまい、革が乾燥してひび割れてしまうので、履くたびに必ずブラッシングしてくださいね。1日履くと、足にコップ1杯分の汗をかきます。ですから、1日履いたら、乾燥させるために1~2日休ませましょう。湿度の高い時期は、2日以上休ませるのがベター。

革靴を履いたら3、4回ごとに靴磨きをしましょう。1日履いて2日休ませ、それを3回~4回繰り返したら磨くイメージです。基本的な靴磨きの手順は、次の8のステップです。

ステップ1.
『靴磨きをする前に靴紐を外す』。毎回、外すと面倒な人は、結び目の部分をほどいて靴の中に入れておくだけでもいいでしょう。

ステップ2.
『シューキーパーを入れる』。シューキーパーを入れたままなら革が伸びているので磨きやすいです。

ステップ3.
『馬毛ブラシでホコリや汚れを落とす』。これは普段のケアと同じです。全体的にサッサと軽くブラシをかけます。履きジワの部分にはけっこうホコリがたまりやすいので、集中的にブラッシングしてくださいね。

ステップ4.
『シューズクリーナーで汚れを落とす』。綿の布にクリーナーを染み込ませたら、指に巻きつけて優しく表面をなでるような感じで拭いていきます。力を入れてゴシゴシ磨かないようにするのがポイントです。特に、エッジの部分は汚れやすいのでしっかり拭きましょう。

ステップ5.
『乾拭きしてクリーナーを拭き取る』。全体をクリーナーで磨いたら、布のきれいな面で最後に乾拭きして余分についたクリーナーを拭き取ります。このときもゴシゴシこすらないように気をつけてくださいね。

ステップ6.
『シューズクリームで栄養補給し、ツヤを出す』。先ほど使ったのとは別の綿布にシューズクリームを少量つけて、靴全体に塗っていきます。少量ずつとって、薄く広げていくイメージです。厚塗りしないように気をつけてくださいね。特に淡い色の革靴の場合は、色むらが出ないように手早く、薄く広げましょう。

ステップ7.
『豚毛ブラシでクリームを馴染ませる』。わりとしっかりめに、力強くブラッシングしましょう。ブラシにクリームの色がついてしまうので、靴のカラーごとに豚毛ブラシを変えるのがベターです。黒いシューズクリームを塗ったあとに、淡いカラーの靴をブラッシングすると、真っ黒になってしまうので要注意!豚毛は弾力があり、適度な硬さがあるので粘り気のあるシューズクリームを馴染ませることができます。高価なブラシを使う必要はありませんが、安すぎるブラシは毛が抜けやすいので気をつけてくださいね。

ステップ8.
『グローブクロスで乾拭きする』。ブラッシングで取り切れないシューズクリームを拭き取り、ツヤを出すことができます。全体をまんべんなく磨いてくださいね。最後に靴紐を元に戻して、靴磨きは終了です。慣れれば10分程度で終わるので、面倒でも習慣にしてくださいね。

ニオイや汚れ、カビなどが気になる場合は、水洗いすることもできます。ただし、失敗する可能性もあるので、最終手段だと思ってくださいね。手順は靴磨きのステップ4.まで共通です。クリーナーで汚れを落としたら、シューキーパーを外して、30分ほど40度のお湯につけておきます。サドルソープをスポンジにつけて全体を洗い、次に歯ブラシなどでゴシゴシ洗います。水で十分にすすいだら、タオルで水気を拭き取り、シューキーパーを入れて2、3日陰干ししたら終了です。

気温と湿度が高くてジメジメする季節は、特にカビが生えやすいので、長期保管する場合には注意が必要ですよ。靴にはカビの栄養となる汗や皮脂がたっぷり染み込んでいるので、長期保管するなら、きちんと防カビケアする必要があります。ポイントは除湿と除菌です。最初に革靴の上に残ったクリームやワックスをきれいに拭き取ります。クリームやワックスがついていると、通気性が悪くなるので、シューズクリーナーをつけた綿の布でしっかり拭きとってくださいね。次にシューキーパーを入れたままで1~3日陰干しします。シューキーパーを入れておかないと、乾燥する過程で皮が縮み、シワやひび割れができるので、シューキーパーを入れたまま陰干ししてください。色落ちやダメージを防ぐために、直射日光は絶対に避けてくださいね。乾燥させたら、次に内側を除菌します。綿の布や化粧用のコットンなどに消毒用エタノールを染み込ませて、靴の内側を拭きます。特に、つま先はホコリなどがたまりやすいので、奥までしっかり拭きましょう。靴の先まで指が届かないときは、割りばしなどに布を巻いて先端までしっかり拭いてください。最後にシューキーパーを戻して、靴についていた布の袋や箱に入れて保管します。コンパクトな除湿剤を一緒に入れて保管すると安心です。保管後に履くときは、箱から出したらシューズクリームで油分を補給してから履きましょう。

関連記事

2022年/6月/29日 — ECstaff

コメントを残す